SSブログ
横濱見聞録 ブログトップ
- | 次の10件

其の二『旧、第一銀行 横浜支店』 [横濱見聞録]

ローマ建築を思わせるクラシックなバルコニーと玄関部分は、平成7年に120mほど曳き屋されて現在地に落ち着きました。

鉄筋コンクリート造ながら、75年余の星霜を経た風格と品位はすばらしいと思います。

トスカナ式の列柱ばかりでなく、軒周りにブラケット(腕木)状の飾りを配した半円形の屋根、1階の扉周りの凝った造りなど、見所盛りだくさんです。

そして、大きな玄関ロビーを抜けて、ホールに入ってみる・・・

奥の扉を開けた瞬間、全身が乳白色の光の粒子に包まれます。

天井も円柱も壁も真っ白な世界。
静ひつで明るいこのホールは、それらしい飾りこそないものの、たたずむうちに心がシンと澄んでくるところなど、どこかカトリックの聖堂にも似た感じがします。

daiichibk-pc.jpg

★建築データ★
・竣工:1929年(昭和4年)
・設計:旧建物は西村 好時 清水組設計部
・住所:中区本町6-50-1
・交通:みなとみらい線、馬車道駅、1b出口すぐ
・見学:11:30~19:00
・無休


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

其の一『神奈川県庁 本庁舎』 [横濱見聞録]

『キング』と呼ばれる塔。

塔のてっぺんに付けられた相輪をはじめ、日本の伝統建築を思わせる要素が洋風の躯体と混ざり合い、独特の雰囲気を醸し出しています。
こうしたスタイルは、やがて国粋主義のあおりを受けて隆盛する「帝冠式」につながっていきました。

一方、マヤの遺跡を思わせる装飾や外壁のスクラッチタイル(以降、大流行)などには、建築家・F.L.ライト設計の「旧帝国ホテル」影響もあると想われます。

塔屋には登れませんが、建物内部は屋上も含めて自由に出入りできます。
外観ばかりでなく、キングにふさわしい玄関ホールの豪奢な造り、また屋上からのみなとの風景なども楽しみたいものです。

kencho-pc.jpg

★建築データ★
・竣工:1928年(昭和3年)
・規模、構造:SRC造、地上5階、地下1階
・設計:小尾 嘉郎
・住所:中区日本大通1
・交通:みなとみらい線、日本大通り駅、2出口から徒歩1分

横浜に移り住んではや15年!振り返ってみると、色々知っているようで、何も知らない自分に驚かされます!!
そこで、今年2006年は、横浜の歴史ある建物を中心に再訪し、改めて横浜を見直していきたいと思います。(愛犬・元気とのお散歩がてら・・・)

また、じっくり観察するには、実際に描いてみるのが一番!との意気込みで、恥ずかしながら、私の絵も公開いたします。
(※描き方! ・スケッチブックに描き⇒スキャナーで読み込み⇒パソコン上で着色)

今年一年、元気と探訪・『横濱見聞録』にお付き合いください。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感
- | 次の10件 横濱見聞録 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。