其の一『神奈川県庁 本庁舎』 [横濱見聞録]
『キング』と呼ばれる塔。
塔のてっぺんに付けられた相輪をはじめ、日本の伝統建築を思わせる要素が洋風の躯体と混ざり合い、独特の雰囲気を醸し出しています。
こうしたスタイルは、やがて国粋主義のあおりを受けて隆盛する「帝冠式」につながっていきました。
一方、マヤの遺跡を思わせる装飾や外壁のスクラッチタイル(以降、大流行)などには、建築家・F.L.ライト設計の「旧帝国ホテル」影響もあると想われます。
塔屋には登れませんが、建物内部は屋上も含めて自由に出入りできます。
外観ばかりでなく、キングにふさわしい玄関ホールの豪奢な造り、また屋上からのみなとの風景なども楽しみたいものです。
★建築データ★
・竣工:1928年(昭和3年)
・規模、構造:SRC造、地上5階、地下1階
・設計:小尾 嘉郎
・住所:中区日本大通1
・交通:みなとみらい線、日本大通り駅、2出口から徒歩1分
横浜に移り住んではや15年!振り返ってみると、色々知っているようで、何も知らない自分に驚かされます!!
そこで、今年2006年は、横浜の歴史ある建物を中心に再訪し、改めて横浜を見直していきたいと思います。(愛犬・元気とのお散歩がてら・・・)
また、じっくり観察するには、実際に描いてみるのが一番!との意気込みで、恥ずかしながら、私の絵も公開いたします。
(※描き方! ・スケッチブックに描き⇒スキャナーで読み込み⇒パソコン上で着色)
今年一年、元気と探訪・『横濱見聞録』にお付き合いください。
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