其の七 『横浜市開港記念会館』 [横濱見聞録]
『ジャック』の愛称で親しまれている時計塔。
横浜開港50周年を記念して資金を市民に募り、設計をコンペ(公開建築競技)として公募して、大正3年に着工、大正6年7月1日の開港記念日(当時)に開館しました。
東京駅によく似た、赤いレンガに白い花崗岩のアクセントが印象的な外観は、辰野式フリークラシックと呼ばれるスタイルです。
道路に面した3つの隅にそれぞれ四角ドーム、時計塔、八角ドームを上げた構成は、赤レンガ建築のデザインの一つの到達点とも言われています。
中でも「ジャック」と呼ばれる塔は、花崗岩装飾のディテールも美しく、大正期のレンガ建築技術の水準の高さをよく伝えています。
★建築データ★
建築年代:大正6年(1917年) 設計:福田 重義 住所:中区本町1-6 交通:みなとみらい線日本大通り駅 1出口から徒歩すぐ |
館入蟻巣さんの一言
「赤レンガは明治大正ロマンのシンボルでしょうか。西洋建築なのに、とても日本を感じますね。」
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