其の十 『横浜共立学園本校舎』 [横濱見聞録]
生徒を抱き寄せるかのような、両翼を広く開いた姿勢。
清楚、かつ、質素なハーフティンバーの壁面。
壁一杯に開かれたたくさんの窓は、生徒達が心を広げ、未来に向けてはばたく為の門口のようです。
それでいながら、1階玄関庇の上に作られたパラペット風の手すりは、古い日本の橋の欄干のよう。これは、設計者がしかけた遊び心かもしれません。
横浜共立学園は、中高一貫教育の女子学校。明治4年に山手48番地に設立された、亜米利加婦人教授所を起源とする、わが国でも最も古いプロテスタント系ミッションスクールの一つです。
また、本当は敷地内に入れないのですが、入口の警備委員さんにお願いし、特別に撮影させていただきました。警備員さん、ありがとう!
★建築データ★
建築年代:昭和6年(1931年) 設計:W.M.ヴォーリズ建築設計事務所 住所:中区山手町212 電話:045-662-8819 交通:JR石川町駅・元町口から徒歩10分 |
館入蟻巣さんの一言
「なるほど~、フェリスよりもなんぼかこちらの方が絵心を誘いますね。上高地帝国ホテルや、軽井沢万平ホテルを思い浮かべました。疲れた旅人を癒すような、柔らかき懐に抱かれて学べる生徒達、学問だけではなく、健全な精神の育成にも一役買っているのでしょう。どんな人でも、多感な青春時代を過ごした学舎は、心の奥深くに懐かしく佇んでいるはず。それがこんな校舎であったら、一層のノスタルジーで胸が一杯になりそうです。勿論、元気君はセーラーですね!(きばり過ぎてうまくコメントできない~)」
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